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目次
ディック1……
石蕗と/無花果。//意味はない、/言ってみただけ。
ディック2……
晴天の/霹靂で/人生幕を閉じる/――ってことがある。
ディック3……
遠い過去の音なのに、/二十一世紀の/老人を慰めるなんて、
ディック4……
それにしても/この世に残した/たった七曲の/ピアノ・トリオ、
ディック5……
低人/――という言葉がある。/言い出したのは/辻潤。
ディック6……
ガムと/昆布と/ディックのピアノ。
バド……………
おかしな一座だけれど/みんなで花見に行きたいね。
ドド1…………
ディックを知る前は/この一年/この人のことを気に掛けてきた。
ドド2…………
いったい何処へ行ってたのか?/いったい何処へ行ってしまうのか?
ドド3…………
夜明け前に/ピアノを聴きながら/毎日一編ずつ詩を書く、
ドド4…………
獏が好きだよ。/ぐずとか/のろまとか/あだ名があってもね。
ユタ1…………
竹輪と/蓮根と/ピアノの音/それらを炒めていて
ユタ2…………
鄙びた町の/鄙びた店の/小さなワゴンの中に/ユタを発見した。
ユタ3…………
こんな事態でだれを書ききれるだろう?/こんな事態をだれが弾ききれるだろう?
ユタ4…………
ユタのピアノを聴いている。/清楚な/三日月のような/リズムとフレーズ。
トニー…………
中音域のまろやかな音色は/人間の内なる/<ものの芽>も
ユタ5…………
ほんとに/かってに/ユタはみんなの救いなんだよ。
ユタ6…………
梅を見た。/桃を見た。/杏が見たい。
ドド5…………
石のディック/石のドド/石のユタ
ディック7……
無惨/で済まされるものなんてない。
附
プロフィールとディスコグラフィー
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