槙
マキ科マキ属の常緑高木。
犬槙と羅漢槙がある。
暖地の山に自生。庭木に多い。
雌雄異株。
小さな仏が祈っているような姿は、
イヌマキの七月頃の実。
ここにもまた、ふうらがいる。
初めて見つけた時に感ずるものがあって、
椅子を引っぱり出し、
この木の下で粘土で小さなふうらを一人。
そのまま合掌のポーズを真似た。
それが小さなふうらのスタートになった。
もともと円空の木端仏が好きだったので、
掌大の像を一人作ると出る粘土屑で一人、
底の穴を抜いて出る粘土屑を集めて一人、
そんな風に3〜5cmの豆ふうらが増えて、
目下、700人余。
この青白い小仏たちは、その後、花托の部分が赤熟し、達磨のような衣をまとう。
花托は甘くて、なにやらせつないような、ありがたいような味。