1568〜?。上野国土塩生まれ。
曹洞宗。岩窟に棲居の散聖・野聖。
風外窟なるものが残っている。
碓氷峠の麓で生まれ、
戦国末期の世に修行。
渋川の双林寺、小田原の成願寺などを経て、
60歳頃、曽我山の岩窟(古墳時代穴居址)に入る。
米が無くなると、達磨の絵を描いて入口に吊し、
近在の村人がかわりに米や野菜を置いていった
という口伝がある。
真鶴山から伊豆北条、浜名湖北岸の石岡へと流れ、
90歳頃、穴の中で立化。
水墨をよくし、達磨図、布袋図など多い。
「お茶をしらない和尚」というところに親しみが湧く。
与呂見焼「風外像」1995