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風話-9
行く年の行く川。
枯アシ原に騒ぐスズメ。
寒風に佇むコサギ。
ケヤキ、ヤナギの樹影。
タンポポの狂い花。
雲一つなく晴れて後、
夜から冬の嵐へ。
(12.29)
つくづくと、
星の子、惑星の子、
宇宙微塵の子。
流星たちの、ふうらたちの、
一瞬、全瞬。
(11.26)
空は高く、
野は広く、
草は深く。
たけゆく秋に、
茫々たる思い。
寥々たる思い。
(10.18)
哀雲(カナシウム)、
淋雲(サビシウム)。
ふうらの二つの基本元素です。
この秋、この世紀もまた、
より哀しみを深めて旅します。
絶望から希望への旅はあっても、
希望から絶望へは向かいません。
(9.14)
カネタタキの鉦を聴くと、
もう秋だな、と思います。
夜空も澄んだ紺色で、
チン、チン、チンと
星も唱うよう…。
(8.24)
日盛りは、鳥も木陰に。
ヒヨドリの親子が、
口を開けて涼をとりながら
じっとしています。
今回掲載の『樹下二笑羅』には、
とうとう言葉が浮かびませんでした。
話の面白いふうらがいては、
作者も出る幕がありません。
(8.2)
峠への小径が不通、
風茶屋が消えてしまいました。
再開はちょっと思案中。
(6.29)
庭のふうらが草に埋もれて、
みどりのジャングル。
フキの下ではコロポックルのよう。
(5.28)
コブシの花とイカルの声。
能登で久々の窯焚きでした。
今世紀生まれのふうら11人。
どんな風貌になるか楽しみです。
(4.15)
春の訪れとともに、
風羅文庫を始めました。
まずは『手毬ふうら』。
電子本です。
(3.16)
雪に旅するふうら、
雪に籠もるふうら、
ぽかぽか日溜まりふうら。
それぞれの冬。
(1.25)
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