[ホーム][天地][春秋][草紙][五百風羅][資料室][喫茶室][展望台]
風話-6
ご無沙汰してしまいました。
比較的穏やかな日が続いています。
といっても、これは天候上のこと。
雨や雪は降っても、爆弾は困ります。
(12.24)
慌ただしいままに、秋が去り、冬がやってきました。
ふうら美術館もその間に、満2歳になりました。
ヨチヨチ歩きの、カタコト喋り。
せめてみどり児のみずみずしさだけは失わないように…。
(11.13)
「墨の表情」という展覧会を観てきました。
小杉放庵や小川芋銭など、飄とした絵が好きです。
美術館裏では、イカルがケヤキの梢で、
パチッ、パチッと実を潰す音がしていました。
コブシの大きな葉や、シイの実も拾ってきました。
(10.29)
柿の葉が、やや色づいてきました。
野紺菊も花ざかりです。
ヒリリリ、
とエナガの鳴き声が響きます。
(10.21)
3日から始まった「ふうら名月展」。
ホームページでも小規模ですが展開します。
(絵は1部異同があります。)
ふうらとともに月を楽しんでいただけたら幸いです。
5日の月見会は晴れてくれればいいのですが、
雨月、無月にもまた味わいがあるものです。
待宵は近くに宵の明星が輝いて豪奢でした。
(10.4)
窯焚きは雨と炎の日々でした。
台風は与呂見村にも打撃を与え、
倒れた稲起こし、土砂崩れの後始末、
人手がいくらあっても足りないぐらい。
そんな中でなんとか焚き上げたのですが…
(10.1)
久し振りの窯焚きです。
奥能登与呂見村の秋が楽しみです。
ふうらは大小20人ほど。
そのうち2人をここで紹介しておきます。
うまくいけば焼成後の写真も。
さて、九月の火の旅はいかに?
(9.19)
秋の夜は星の光も身に沁むようです。
魚座や鯨座など淡い星座ばかり。
賑やかな夏と冬の星々の間で、
南天遠くフォーマルハウトの白い光は、
帰れぬ故郷のように切なく懐かしく。
(9.12)
月を拝みに表へ出ると、顔に蜘蛛の巣。
つい今し方張ったばかりなのでしょうか?
日に何度も通る玄関の小径。
たぶん木槿から萩へ糸を渡したのでしょう。
満月の夜の蜘蛛の巣、何か妖しげです。
生き物らしさも皎々と照り、
星が1つ囚われて光っています。
(9.5)
萩が咲きつのってきました。
セミやコオロギのメロディを縫って、
カネタタキが微かなリズムを刻みます。
(8.26)
梅雨明け宣言を見送ったあとの盆の大雨。
梅雨なんだか夏なんだか秋なんだか、
変な気象心象のしばらくでした。
(8.20)
ぼんやり濁った梅雨の月。
太陽系第3惑星は原爆記念日です。
(8.6)
18日、能登与呂見村は大星夜でした。
天の川は見事な流れで、
複雑に入り組んだ模様もくっきり見えました。
宇宙はすぐ頭上に開けて、
見つめれば星はまっすぐに相対してきます。
なるほど銀河国を名乗るここの住人たちには、
街(都会)よりも星(宇宙)の方が近いようです。
(7.23)
かなかなかな、と蜩が鳴き始めました。
みどり恣(ほしいまま)なる庭は、
イヌキクイモの黄色い花が増え、
ヌマトラノオの白い花は減り、
わらわらとエネルギーに満ちて、
道行く人を驚かせています。
(7.14)
川霧をゆく源氏蛍、青田に浮く平家蛍。
雲間に月が出て、畑では野兎が耳を立て。
ネムの葉は閉じ、花だけがあわあわと。
犀川上流・上辰巳村の風景でした。
(7.3)