山野を巡り、荒修行と造仏に明け暮れた、 円空さんは、強靱な肉体と精神の持ち主。 自刻像や「近世畸人伝」の挿画でも、 なるほど、がっしり、ずんぐりのお姿。 お顔はいずれも丸顔で、円空という名の人らしく。 1995年、没後300年の日に作像。 エネルギッシュな人は薪窯でと、 与呂見村龍昌寺の窯にお連れしました。 粘土は信楽、身長11cm、体重430g。 灰の自然釉が衣ふうに降りかかりました。 目次/前頁(風外)/次頁(一遍)