ぶらぶら春を





 4月20日


風が吹いて、雨が降って、嵐が過ぎた。
散歩もしばらくぶり。それで長らく夢籠りだったふうらのもう一人を春の野辺へ。

雲がぷかぷか、日傘をさす人がいるぐらいの陽気。ちょっと近くの草地に寄ってタンポポの綿坊主と旅談義。





ここは馴染みのレンゲ田。白い花のを二三輪摘んだことがあるが、それきり見ないのが淋しい。





杖を手にするものは、旅の草杖も楽しみ。手にする草によって旅の心持ちも違ってくるだろう。レンゲソウなら精神の奥処に蜜も溜まるかもしれない。





タンポポの一家と。
ゲンゲ杖からタンポポ杖に。太陽の思想だ。

今日のふうらの草杖は、今度はぼくの草筆になる。



寂しい春に  ふうら合掌




ふうら逍遥