1月2日 |
午後から羅漢寺。光が差したり、翳ったり。光が当たると、やはり華やいで羅漢たちはうれしそうに見える。チュルチュルとメジロの声も降った。 正月らしく参拝者もぽつぽつ。昨日(元日)はもう少し人出があった由。若いカップルも老夫婦もいる。熟年女性の二人連れも熱心に見て回る。講釈をする青年講師と、それを聞く女学生というふうな二人もいた。 正月にこの烏帽子風を被った笑顔の人に会うと、懐かしく目出度い。ここの石仏を彫ったのは陰陽師の里の石工であるらしいから、萬歳で言祝いでもらっている気分になるのだろうか。こんなに笑っている羅漢は珍しい。 このひとは胸で合わせた掌が美しく、何かを包むようにやわらかい。光に照るといっそう温かく端正な佇まい。これまで何度も前に立って、写真にも撮っているはずなのに、初めて出会うような新鮮さ。 |