1月17日 |
阪神大震災から24年。羅漢寺を訪ねた。 この辺りも揺れたと聞くが、石仏たちに大した被害は無かったらしい。 サザンカが散り敷いている。サザンカは神戸の市の木。あの日にも咲いている花はあったであろう。 合掌羅漢を巡ってみた。素朴で、心許ない手の合わせ方。だからといって祈りは洩れないだろう。零れないだろう。かえってしなやかにも見える。 後ろの碑は三界万霊塔。慶長十五年の銘、「平等利益、飢※飽満」と彫ってある。 合掌羅漢が三人並んでいる。それぞれの手の合わせ方、それぞれの遠い眼差し。光が差すと、祈りも願いもあらたに飛び立っていくように思われた。 |