昔、虹に向かって自転車を走らせたことがあります。
山の手前にあまりに大きく近く鮮やかに立ったので、
ひょっとしてと思ってしまったのです。
20分ほど懸命にペダルを漕いだのですが、
虹との距離はいっこう変わりません。
すぐ目の前にどーんと虹の脚があるばかり。

いい歳をして、と笑われましたが、
さらにいい歳をして虹への道をてくてくと。