10月31日 |
ススキは風の達者。風流、風狂の植物。 それ故、ふうらの旅のシンボルであり、無くてはならないアイテムである。 奥能登よろみ村での野焼きから生まれ出たばかりのふうら。 1995年、乗鞍岳の秋。ススキの白さが眩しい。 2019年10月31日。 行く秋をふうらと惜しみつつ、散歩。 背景は、播磨北条盆地の里山。標高100メートルあるかないか。 ススキは赤く美しいものを手にして。 古典で言う〈まそほの芒〉はどんなススキなのか。 徒然草によると、 ○ 穂が一尺(30cm)あるススキ。十寸穂(ますほ)の芒。 ○ 麻のような糸芒、または穂のもつれた芒。真麻(まそを)の芒。 ○ 穂の色が赤いススキ。真蘇芳(ますう)真赭(まそほ)の芒。 * (文章付きの写真は電子本『旅人ふうら』より転載したものです) |