吟遊 2014 1月1日 |
新年、外に出てまず目に入ったのが、オリオンの扉。 それからつぶつぶと葡萄の房のように見えるスバル。 西岸寺でまず獏の鐘を撞かせてもらって、 向かいの大信寺、あでやかな鐘楼の酒見寺と鐘のはしご。 住吉神社は初詣客の長い列が出来ていたので、 足を延ばして羅漢寺へ。こちらは静か。 ローソクだけの灯りで三脚を構えて石仏を撮っている方がいた。 紙コップに何か願いを、と渡されて「吟遊」と書いた。 昔からの夢・憧れの言葉だけれど、 もうそこまでの体調は望むべくもないから、 せめて電子本がWebを通して巡ってくれればと思う。 住吉神社に戻ると人の波は引いていて、すんなりお参り。 おみくじは吉。 うぐいすの谷戸を出入る声のして軒端の梅も咲き初めにけり 歌だけ覚えて笹に結ぶ。 お神酒、甘酒に預かって、帰る頃には星は姿を消していた。 |
散歩をしてみた 2月22日 |
そろそろ散歩したくてうずうずしていた。 寒く風の強い日が続いたが、今日はどうか。 午後一旦外出準備までして、日が翳って断念。 夕刻に日射しが戻って思い切って出た。 カメラも双眼鏡も持たない。iPhoneのみ。 ふらふらの時に誤ってトイレに落とした4sである。 ぼくもかれも臥せって徹底安静。 先に起動したのはこちら。 あちらはじっくり乾かしてようやく復活した。 その病み上がりコンビの初めての散歩である。 あては、幾つかあるコースの中で最短の羅漢寺。 水仙のラッパに吹かれて、 オオイヌノフグリに瞬かれて、 なんだか眼鏡の焦点が合わないので訥々と歩く。 途中、小学校の大榎に寄った。 生きているとも死んでいるとも立ち姿では判らない。 羅漢寺では、素心蝋梅と白侘助。 夕日が射して華やぎ、曇ればまた翳るらかんたち。 iPhoneは幾枚かの写真を失敗し、 ぼくもまた気温の下がった帰りはほうほうの体。 でも、よかったな。 明日からは散歩日和になりそうだし。 |