北条石仏ノート


(2005年)


 写真集「北條石佛」 2月16日


若杉慧「北條石佛」(筑摩書房)をネットで購入。
中学生の頃の羅漢寺境内が撮影されていて懐かしい。
記憶と記録。
そして現在の羅漢。
境内をぶらぶらするのがまた楽しくなった。

北条石仏を世に知らしめたこの一書、
口絵二葉カラー、本文白黒の大判豪華写真集、初版1500部。
著者の丁寧な考証解説もありがたい。
こんな一級資料が地元の図書館にないのは淋しい限り。

さて、待望の本はというと、
刊行年相応の状態とは注記にあったが、
カバーを外すとカビとホコリが凄まじく、
手入れをしているうちに初めの数ページがバラけてしまった。
刊行年相応は覚悟していたが、数千円の古書、
せめて本の清掃くらいは心がけてほしかった。

ま、バラバラを恐れずに愛読していくことに。





(追記:その後図書館には収蔵された)


 羅漢さんを揃えに 2月28日


午後、羅漢寺へ。
石仏を配列順に撮っていく。
データアルバムを作成するつもり。

顔のないひとも、胴体のないひとも、一体一体。
しゃがんだり、中腰になったりで、思わぬ汗をかいた。
本日はカメラの容量もあり、東側のみ。
259カット。






 羅漢さんがそろた 3月3日


一日置いて西側の撮影。
足腰に疲れが残っているので、
一列を蟹歩きで撮り終えたりもする。
やれやれの222カット。

iPhotoに取り込んで列ごとにアルバム整理。
キーワードを幾つか割り当てて、
例えば髪の有る無しで検索すれば、
即座に東:有…97 無…99
   西:有…63 無…88
コメントとキーワードをうまく使えば、
なかなか便利なデータアルバムになる。


 若葉の羅漢 5月29日





羅漢寺のヤマボウシ。満開で見事。





若葉の羅漢。
日曜とあって人影もちらほら。





柔らかい陽射しに照る羅漢群。
この後、ぽつぽつと雨粒が落ちてきて、夕立。
帰途、酒見寺本堂で雨宿り。


 五百羅漢千灯会 8月8日





境内に尺八の音、ローソクの灯り。
抹茶、綿菓子、かき氷の振る舞い。一年に一度の大賑わい。





浴衣姿の少女と羅漢と、ひとときの対面。


 夕日の羅漢 10月13日





夕暮れの羅漢寺。
閉門が一時間早まっていたので慌てる。
刻々と表情を変える光と羅漢。
いつになく高速判断で飛び回り、10分間で27枚のカット。


 羅漢雪譜 12月23日





雪が止んだ午後一時に境内へ。
足跡が少し。人影は無し。





雪の羅漢は二年振りだが、
今回は吹雪いたせいか雪の付き方が面白い。





相棒が「雪童子が抱きついている」と言った一枚。



  (2006)




北条石仏