11月22日 |
小春の羅漢たちに会った。ここに来れば不思議に足は動く。杖をついて羅漢場を巡るのは初めて。詩に書いたことのある小さな羅漢の角からエネルギーも貰った。 ノジギクが咲いている。石と草花はよく似合う。親和する。もっともっと、それぞれの羅漢の足元に生えていていい。 夕べの陽が射してきた。木漏れ日も落ちる。 数百年の時の旅人の郷愁とはどんなものだろう。 今日に佇んで、明日へはどんな思いを抱くのか 長い年月で風化も進んだ。高室石は弱質の石である。真新しい剥落羅漢が二人いた。 大きな剥離である。帰郷以来二十年通ってきたが、これほどのは初めて見る。もっとも首が落ちたり、なぜか前後後ろ向きになっていたりするものもあった。保存問題では、石仏を避難させてレプリカを置こうという意見もあるらしい。それについては以前にブログで考えを述べた。石の羅(うすもの)たち |