おほよそ山は、いくそばくの大聖大賢いりあつまれるらんとおぼゆれども、 山はいりぬるよりこのかたは、一人にあふ一人もなきなり。 ただ山の活計の現成するのみなり、さらにいりきたりつる蹤跡なほのこらず。
−道元「正法眼蔵・第二十九 山水経」 6 / 8