註:
8 γ e 6 αの文字:
宮沢賢治「蠕虫舞手」
――えゝ 8 γ e 6 α
ことにもアラベスクの飾り文字
ラクシャンの四兄弟:
宮沢賢治「楢ノ木大学士の野宿」に登場する岩頸
ステファンの五つ子:
ペガスス座にある遠い銀河の小グループ。
小さくて細い何かの幼虫が、自ら垂らした糸にぶら下がって懸命にダンスをしているのを見たのは、一つのイーハトーヴ体験、あるいは賢治体験といったものでした。場所は金沢市の海辺、普正寺の森です。五月には渡りの鳥が往き来してとても賑わう、バード・ウォッチャーに人気のスポットです。六角文庫の二人も鳥を楽しみにこの森を訪れていました。そのときのことをHPの「詩画館日誌」に記していたので、それを引用しておきます。
普正寺の森で1日遊んで来ました。
カッコウの声に出迎えられ、カッコウの声に見送られ・・・。
今年は渡りが早かったらしく、ピークは過ぎていましたが、
ムギマキの♀や、キビタキの若鳥などが楽しませてくれました。
ニセアカシアの木からぶら下がった黄色い毛虫、
糸を丸めて踊りながら昇っていく姿はなかなかの見ものでした。
夕暮の小川にひょっこり現れたタヌキの夫婦もご愛敬、
浜辺でのSOHO彗星はうす雲に遮られましたが、一行3人はご満悦。
(1998.5.18)
詩「幼虫時代」の毛虫は、いまごろどんな蝶か蛾になっているのでしょう。
しばらく前に、<その子>が夢に現れて答えを教えてくれたのですが、
目が覚めた後、その姿が浮かびません。情けないかぎりです。
貘の博物館をなまけていると、こんなことになります。
(1998.6.30)
五年ほど前に、バード・ウォッチングに行った森で何かの幼虫が枝からぶら下がって来たのに遭遇。糸を吐いたり丸めたり、器用に頭や足を使って上下する様が、まるでダンスのよう。それが一篇の詩(「幼虫時代」)になりましたが、そのときは何の幼虫か判らず。最近、ウェブの昆虫サイトで、トンボエダシャクだと判明、嬉しい思いをしたものです。これからどこかでミドリヒョウモンやトンボエダシャクに会うのが楽しみになりました。
(2003.6.10)