友人の陶芸家・吉野幸雄さんが、1993年に「イーハ陶房」を起こし、
その秋に第一回の<賢治祭−星めぐりの歌>を開催しました。
賢治没後60周年、命日をはさんで9月の16日から30日まで。
ちょうど新月に始まって、満月に終わるイベントでした。
21日には、流星楽団が星を巡る曲をいろいろ演奏しましたが、
この詩は「星めぐりの歌」の中で詠んだものです。
賢治さんはいま、輝く宇宙の微塵となって四方八方へ光の速さで飛び散っている、
そんなイメージがありました。詩の中に出てくるゾスマやサビクなどは、
おおむね地球から60光年の距離にあるとされている星々です。
ああいまごろは、これらの星の近くだな、
これからいよいよ北斗の星々に近づいて、
賢治さんの好きな青い林檎の樹に会うのだな、
・・・そんなことをかってに空想しているのです。
ただし星の距離は正確なものではありませんので、実際のところはわかりません。
流星楽団は、トランペットとギターとヴォーカルのトリオ、
たまにゲストが入る風変わりな楽団(?)です。
イーハ陶房は、1998年4月1日にホームページ
「でくのねっと」を開きました。