犀川の河原を散歩中、同伴者が何気なく目にとめたのが、ふうらの顔をした石ころでした。驚きました。そして嬉しくなりました。そうか、ふうらは何処にでも、何の形ででもいるのだ、と楽しくなりました。
それ以来、河原に下り立つと、ついついふうらを探してしまいます。
犀川、手取川、大日川、行く先々で石のふうらに逢いました。姫川、関川、穂高川、琵琶湖畔や布良の海岸でも、探せば一人は必ず見つかりました。
遠くに出るときは、小さな陶のふうらと石のふうらがひとりずつ、バッグか上着のポケットに入って同行してくれます。乾坤無住同行三人というわけです。