ふうらの草杖は、ふうらが野にあることのシンボルです。
同じ世界にあって、同じ風に吹かれ、同じ雨に打たれ、
同じ光で育つもの同士の、平らかな共鳴と交歓。
ふうらのそんな願いを、草たちが黙って叶えてくれるのが、
旅の草杖です。
そう思って、いろんな草の花後をふうらに手折ってきましたが、
枯れ姿とは言えそれぞれの実の季節、本当は一番罪深いのでしょうか?
旅のふうらがその実をまたあちこちにばら蒔くのだ、
というのも勝手な言い分に過ぎないのかも知れません。
それでもなにやら、ふうらと草たちの親和を感じてしまいます。
ふうらがよく手にするのは、エノコログサの数種、ススキ、クローバー、
ヘラオオバコ、それにうす紅色の頃の美しいペンペングサなどです。
これまでに、かなりの種類の草花の世話になりましたが、
名前の分からないものがたくさんあります。
珍しい枯れ姿のものや、気に入っていたもの、
播磨のススキ、乗鞍のススキ、越後のムラサキエノコロなどと、
ところの草々もふうらともども旅立って、いまは手元に多くありません。
そのうちの幾つか、写真に収めてあるものをここに載せておきます。
どなたか草の名前をご存知でしたら、お教えください。
ab
cd
aは、浅野川の河原で摘んだもの。草丈1m〜1.5m。セリ科シシウド属(?)の複散形花序の一部。
bは、山中町の山麓。20cm足らずの小草。先が釘の頭のようで、茎もかなり硬く直立。
ヒメガンクビソウか、サジガンクビソウかと推測しているのですが?
cは、河原などで普通に見かけるイネ科の雑草。花穂は灰色(先がやや欠けています)。
dも、イネ科の雑草。20〜30cm位。ザラザラとした手触り。先は裂けます。
イネ科、カヤツリグサ科の植物は、特定出来ないものが多くて弱ります。
(画像をクリックすれば細部のアップ写真が出ます)