ふうら外伝のトップバッターは、やっぱり芭蕉さん。
「百骸九竅の中に物有り。かりに名付けて風羅坊といふ」
「笈の小文」の冒頭にこう自ら書いていらっしゃいます。
この像は、奥の細道出立300年を記念して、
1989年の5月16日(旧暦3月27日)に作ったものです。
1984年の野晒紀行300年記念の像以来2体目の製作です。
ただし今度は、ふうら顔になっていただきました。
信楽粘土で、登り窯。身長11cm。
旅にある喜びのお顔で、空ゆく雲を眺めていらっしゃる、
あるいは、遠山の残雪を見はるかしていらっしゃる・・・
といったところでしょうか。
頭陀袋は、友人が芭蕉さんにと酒袋の布で作ってくれたものです。
芭蕉さんも気に入って下さいました(と、思っています)。
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