ゆく秋の羅漢





 11月3日


秋も深まりきって、なにやら陽射しもせつなく、愛おしい。
木の間を漏れくる光に順繰りに照らされるらかんたち。








謎も不思議も黄昏に包み込んで、しずかに佇むあなたたちは誰か?

ジョウビタキが渡ってきて、一羽が境内を縄張りにする。雪虫が舞いはじめ、陽射しをよぎると金色に輝く。








久し振りの羅漢寺。
文化の日とあってか、バスの団体客で賑わったそうな。

今日はスケッチをしようと小さな画帖を用意してきたが、やわらかい陽が差し込んで、らかんたちを其処彼処と照らすので、ついついカメラを向けてしまう。秋の夕べの光は寂びた華やぎがあって、空気もまたやわらかい。



千灯会  時雨忌の羅漢




北条石仏