誰かが
原爆を落とすから
俺は一音
ボワンと
ベースの低音を唸らせたのさ
誰かが
戦争の引金を引くから
俺は一弾き
ブゥーンと
アルコベースを軋ませたのさ
なんのために
猿は直立したのか?
手を解放したのか?
そう思うから
大陸のようなベースを抱いて
歴史の弦を掻き鳴らしているまでさ
出演:
Charles Mingus
陶像・音座マリカ/詩・泉井小太郎
Pithecanthropus Erectus
ジャズ原人、ミンガスの瞑想と咆哮。
ベースを演奏する彼の愛の手、怒りの手。
1956年の代表作「直立猿人」には、
進化〜優越感〜衰退〜滅亡の四楽章がありますが、
われわれは今、そのどこにいるのでしょうか?
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)
1922-1979
人種差別や戦争など、人類の根元的な問題をジャズで提示してきたヒューマンな音楽家。
ジャズ・ワークショップを率いて多くの若手ミュージシャンを育て、自主レーベルも起こした。
深い黒人音楽の伝統と、世界認識に基づき、何よりもコミュニケーションを大事にした。
「直立猿人」「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス」「グレイト・コンサート」など代表作多数。
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