或るラヴレターの全部的記録 宮澤賢治 |
これは読む本ではありません。 賢治の言葉は12語、38文字程度しかありません。 これは、深く感じ、遥かに想う本なのです。 誰がだれに宛ててのラブレターなのか、 誰がだれに宛てても当てはまるような、 そんな不思議でじれったいメッセージ。 届けられなかった手紙なら、 これを読んだ人に宛てたもの、 そう受け取っても作者は困りも怒りもしないような気がします。 宮沢賢治からのラブレター、受け取ってみませんか? * TTZ版は俯いた宮沢賢治から言葉が発せられている風に写真をレイアウトしていましたが、EPUB版では背景イメージを無くした代わりに賢治自筆の文字を一ページずつ配しました。 また、このメモについて触れたノートとメールを追加しました。 |
六角文庫図書室には「借りたよ」ボタンがありましたが、80冊余の電子本の中で、最もボタンを押して貰ったのが、この『ラヴレター』でした。(その次も、やはり賢治の『イーハトーヴ・ソングブック』) ちなみにこの本は、T-Time Publisher's Kitで製本した第一号でした。 1999年5月5日発行でした。 |