ぎたる弾くひと 萩原朔太郎(詩) |
萩原朔太郎は自らギターやマンドリンを弾き、ゴンドラ洋楽界という会を結成、熱心に演奏会なども開いています。他に笛も所有し、作曲した「機織る少女」の楽譜なども残っています。 朔太郎の詩との出会いは、黒猫の《おわあ》という鳴き声であったり、鶏の声の《とをてくう とをるもう》であったりしました。朔太郎は、犬の遠吠も《のをあある とをあある やわあ》と聴く耳を持っています。 詩の音韻、音律には一家言ある人で、視覚的な竹の風景でさえ、音楽的です。原稿用紙は、視覚と聴覚の融合を言葉で図れる、五線譜以上に自由の利く場だったのかもしれません。 |
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