詩集 幼虫時代 泉井小太郎 |
三つの章で構成されています。 『故園蕪村に遊ぶ』 1998 『幼虫時代』 1996-98 『あじさい日詩』 1998 (後記より) この詩集は、『放蕩集』収録予定で編集完了のまま、うかうかと12年の月日が流れてしまった。幼虫時代は長く果てしなかった。今回の発行で、ようやく蛹になるけれど、本は繙いてもらって初めて蝶となる。深い森ゆく蝶蛾の日々が、この詩集にも来るだろうか。 2016年は、敬愛する与謝蕪村の生誕300年にあたる。蛹になり蝶になるなら、その年にしたい。ささやかな幼虫の願いである。長い冬を堪えたのだから、それを叶えてあげたいと思う。 |