句集 貧乏神の手酌

 白山鳥翁



 1990年から1995年までが、私の俳句第二期。
 その時期の句に、それ以後の折々の句を加えて句集としました。
 2002年までの金沢アトリエ館時代の作品です。

  梅雨曇旅の鉛筆折れ果てぬ
  国境雨降り分けて葛の花
  毒茸の毒をしづかに太らしめ
  うしろより幻にゆく冬の蝶
  涼しさや魑魅魍魎と大書して
  秋風に棲むもろもろの魂と魄
  捨猫の一かたまりの良夜かな
  枯芒アンダースローの風の神


2017年10月31日 発行
epub形式 3.1MB



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