詩集 オリオンの扉

  泉井小太郎


 1993年から1995年までの作品を中心に、
 その前の星の詩集に収まらなかったものを取り込んで構成。
 五つの章に分かれています。

  ・雨中の獏     7篇
  ・蕩児と大瑠璃  10篇
  ・オリオンの扉   9篇
  ・小惑星詩群   15篇
  ・附 星の風景  22篇

 星から始まった「!」「?」の二足歩行、
 天空に向けたまなざしを、地上の花や木に下ろし、
 人間のことも、自然のことも、
 「なに?」「なぜ?」と問い直していった作品群です。



オンデマンド印刷による紙本です。

星の風景は、実際に双眼鏡・望遠鏡で観望したものを綴った
スピリチュアルな星の記録です。



10inch版
160ページ
2022年2月2日発行
2200円


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【収録詩篇】


 オリオンの扉


大いなる扉がある。

寒空に佇み、凍った手足を舞踏させながら
私は夢む。

ゴッホは、八月の夕に西空へ歩をとった。
行く手に沈む、
北斗の古ぼけた車に向かって急いだはずである。
旅。
新しい経験。新しい知覚。

いつの日か、
この惑星を出て、
銀河系をやや外よりに歩をすすめ、
私は、オリオンの扉をそっと開くだろう。




 M97


光あふれる街にいて、
私に未開の闇は濃い。
暗く潜んで、
耳を澄まし、
目を見開き、
ここにふくろうがいる。
そこにふくろうがいる。
幽かに、
遥かに、
見つめ合う、
人間と星雲の、
二羽のふくろうがいる。






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