詩集 北国のタンゴ

  泉井小太郎


二十一世紀初頭の詩群。
詩集『夢と天然』の姉妹編です。

*雪が降る       12
*音叉の春に      11
*モジャム、モジャムと  8
*獏や狐やピアノ弾き  13
*嵐が駆けてくる    10
*泥のような夢を見て  12

6章67篇。
「大雪日誌」を始め、北国暮らし最後の漂泊の日々。
題名は、犀川辺で見た枯葉二枚の見事なタンゴから。



オンデマンド印刷による紙本です。

枯葉がタンゴを舞ったのは大晦日。
この詩集の発行もその日に合わせました。



10inch版
192ページ
2020年12月31日発行
2000円 (+税)


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【収録詩篇】


 赤はらぺこ


赤はらぺこ
青はらぺこ
黄はらぺこ

なんのことだったか

もう
二十年も前に
女が
そうして色分けしたので
男も
白はらぺこ
黒はらぺこ

時に
緑はらぺこになったりする



 北国のタンゴ


小さな庭に
つむじが立った
枯葉が二枚
タンゴを踊った

男川の畔

たんぽぽの狂い花
たんぽぽのリズム

妖しい空は
狸晴とでも申そうか
雲一つなく
きっと夜には
嵐が駆けてくる






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