詩集 夢と天然

○―花鳥吟遊

 ノゴマ ― 旅人の歌



ひょいと
小庭を覗いたら
白い眉斑
赤いのど

びっくりしたが
静かに妻を手招きし
妻もびっくり

けれど
むこうは
驚かさないで
あとは
ちろちろと
流れる歌を聴いていた

これから
北海道へ行くんだな
北海道は遠いだろう
いつか
北海道で逢いたいね

その昔の
愛鳥週間一日目の
午後のことだった

(c) kotaro izui 2001

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