詩集 オリオンの扉


 雪の子



雪が降っていた。
雪の中に、赤い瞳と、青い瞳の二つがあった。

 ○

カイラa
カイラb
または、カイラとアララケと名付けて、今日の心とした。
そんな言葉が、アフリカにあったからだ。

 ○

私も、又、降っていた。
限りなく、限りなく、何処へとも知れずひたすら降っていた。
流浪し、蒸発し、結晶し、降乱する・・・・・・・

 ○



この二つの心さえあれば、生きるには十分。

(c) kotaro izui 1993

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