詩集 星梵論


 風鼓

     −どこかでココロが鳴っている



すすきが騒ぐ
青い風
荒い呼吸の
一叢の

七月の、茅舎

胸に太鼓が鳴り止まぬ




   註:川端茅舎…1897年東京生まれ。俳人。川端龍子の異母弟。
     病床に臥しながら、清澄な句を多数残す。露の句抄は絶唱。
     1941年7月病没。「日のひかり露の微に入り細に入り」

 

(c) kotaro izui 1988

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