詩集 夜明けの茶柱


 秋です



チンチンと
枡目に文字を沈めて
ようやく
便りです

あの
快活で
饒舌な
歩き神は
いまでも足の裏に
いらっしゃいますか?

わたしも
河原の葦や
野原の薄の呆けぶり
そんなものを
ちょっと仕入れて
なにやら頑なを
ほぐしたいと企てています

(c) kotaro izui 2000

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