詩集 夢と天然

★―銀河逍遥

 M57



瓜畑で
たばこを燻らせ
許嫁を待っている

腹が減ったら
ドーナッツをかじり
ぼんやり
天の川を仰いでみる

いつまでたっても
許嫁は来ず
魚の口をとがらせて
煙の輪を一つ吐く

そんな夜が
あったかなかったか

(c) kotaro izui 2001

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