春の未明に、
冬の装束で、
夏の星々を見る。
冬体春心夏眼の三位一体ならぬ、
バラバラに分離錯綜した状態である。
のどかに凍る熱情といった変なもの。
そんな時に、
ふとわれにかえるのは、
水田に映った星の影からであったりする。
幼い苗の飛び飛びに星が交ざり、
格別赤い星がそこに植わっていたりする。
アンタレス−
さそり座α星。0.9−1.8等。赤色超巨星。600光年。中国で大火と呼称。赤星。豊年星。
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(c) kotaro izui