獅子座流星雨
2001 .11.19
18日夕方、雨ぱらつき、全天の雲。
19日0時頃より雲に切れ間。予報は晴。
1時過ぎ上辰巳へ。
すでに農道で幾人か観望中。
全天晴れ渡り、雲も無し。
そのままグループに加わる。総勢10人。
(ビニール・シートに毛布。カイロ。)
星は待つまでもなく流れ、順調な滑り出し。
獅子座は体半分ほど林から昇ったところ。
冬の星々が燦然と輝く。銀河もうっすら。
天頂に木星、大三角とともに菱形を作る。
星は一分経たないうちに流れる。切れ間に何か喋りだしても、途中で流星に遮られる。
2時頃から徐々にペースが上がる。
同時に幾つか流れるケースも出てきた。
「あっ」「あっー」と歓声続き。お互い見逃すのも多いが、誰も悔しがらない。すぐに次が流れる。遅れて流星痕だけを見るというのも結構ある。
(一回目のピーク予報、2時31分)
経路が長く、明るいのが多い。
時にゆらゆらと遅く短いもの。
(偶に反対側に飛ぶのは牡牛群か?)
東南で閃光爆発、赤と緑に星雲状の広がりを見せたのがあった。
途中で赤い増光を見せる、長く大きなものも幾つも飛ぶ。
同じ方向に相前後して駆けていくもの、別の方向に同時に走るもの。
山際で太く短く発光するもの。色は黄色。
空を一瞬明るく光らせるもの。見逃してもくっきりと流星痕が残っている。
全天を放射状に、さまざまな形態で出現、まるで流星見本市のよう。
あまりに飛ぶので、観望するものも浮つくことなく、何か贅沢な落ち着きと余裕も。
誰かが立って農道を歩いてゆく。その頭上、左右に星が流れている。流星を背景にしたそんなシルエットが、実に幻想的でもあり、現実的でもあった。
3時前から、南東に雲が出て、段々広がる。
二回目のピーク予報の19分前後には、半分以上遮られたが、雲の中でも流星は光った。
同時に5個、7個と飛び出しもした。
一分間に最大で30個、一時間あたり千個は越えていたと思われる。
4時前、雲が多くなって観望打ち上げ。
毛布は露でぐっしょり。
Sさん宅に引き上げたあとも、一人庭先でしばらく南の空に流れるのを見ていた。
青く房のある一条が稲妻のように駆けた。
ケーキと紅茶。
5時帰宅。
送って貰う車の中からも、運転していた女性が二つばかり見る。
空はまた晴れ渡って、玄関先で名残の星。
コーヒーがはいる間に28個。
一瞬ビクッとするような光を背後に感じ、振り返ると、鮮やかな濃い流星痕。
相棒が百個まで見ようと言うが、ピークを過ぎた街中ではどんなものか。コーヒーを飲みながら、立ったまま南天西天中心に。
程良い間隔で星は流れ、数は積み上げられ、40分ほどで百個に到達。
カウントはこの時が初めて。これから推測するだけでも、ピーク時には相当の数が流れたように思う。
1時過ぎから6時前まで。
結局一晩星が降り続いていたようだ。
詩「獅子座流星群」
[nature][貘祭書屋]